2009年6月14日日曜日

情報収集の落とし穴

Dr.HOUSE というアメリカのテレビドラマがある。放映はBS日テレ。





どんな話かというと・・・

<ストーリー>
一匹狼で偏屈で無愛想だが天才的な頭脳を持つ診断医・ハウス。
彼は自分の患者を信用せず、”人はみなウソをつく”と患者に話しかけることすら嫌がる偏屈な人間である。そんな彼の元には、他の医師たちが解明出来なかった難病患者達が次々と運ばれてくる。



この間、下記のエピソードをたまたま見てしまった。


<エピソード> 第6話「ソクラテスの問答」The Socratic Method
(2009/6/9.tue.25:59〜26:54)
統 合失調症のルーシーが、障害者手当の面談でパニックを起こし、息子が与えた酒を飲んだとたん意識を失い倒れた。ERの医者はアルコール依存症による血栓症 が原因だと言うが、息子は納得しない。居合わせたハウスは病状に興味を持ち、ルーシーを診ることにする。ハウスはビタミンK欠乏症を疑い、チームの部下達 はそれぞれに仮説をたてる。ルーシーの自宅を調べに行くと、冷凍庫に大量のハンバーガーを発見する。部下達はハウスの仮説が正しいと確信するが、どうやら それだけではないようだ…。



<ストーリー>では「ハウスの元に、患者が運ばれてくる」とあるのだが、この<エピソード>ではハウス“が”興味を持ち、首を突っ込んでいく。

話の中で面白いと思ったのは、患者の息子がいつもメモ帳を持っていて、色々な出来事を書き留めていていたことだ。ハウスもそのメモを参考にしていろいろ考える。

しかし、メモに書いてなかったことがあった。

それは、「食事にいつもハンバーガーを食べていること」

メモにないのに、なぜ判明したかといえば、医者たちが、コッソリ患者の家に忍び込み、物色してみたからである。(医者がそんなことをしていいのか、という道義的責任は議論になるかもしれない)


順番としては、

冷凍庫を開けると、大量のハンバーガーが保存されていた。
逆にそれ以外の食べ物は殆どない。

故に、病気の症状とあわせるとハンバーガーばかりの極端な偏食をしているのではないか、

と推察され、

本人に確認するとそうであること判明した、

ということになる。

現場に赴く、フィールドワークの重要性が再確認された、ともいえる。


さて、疑問である。

なぜ、いつも食事が「ハンバーガー」であることは、息子のメモ帳に記載されていなかったのだろう?

おそらく、

メモに書くのは、気になったこと、大切だと思うこと、あるいはそれほど重要ではなくても忘れてしまうそうなちょっとした出来事だからではないだろうか。

いつもハンバーグを食べていることは、患者家族にとっては、日常的にあたりまえすぎる。だから、そのことをわざわざ書く、ということはしなかったのだと思われる。


これは、ドラマの出来事ではあるが、

情報を幅広く適性に集める、というのは難しい。

意外なところが落とし穴がある。