2008年6月25日水曜日
第32回 KJ法経験交流会 14日プログラム 感想(4) 人間のモチベーション
承前
「社会福祉実習生のとまどい」はラウンド5(R5)で具体的解決策を考える段になって、これまで指摘されてこなかった面からのアプローチが、この問題の解決に必要であることがわかってきた。
本来であれば、これはラウンド3(R3)で出てくるべきものだった。
しかし、R5になってから出てきてしまった。
これをどう考えるか、である。そのようになってしまったものは、それはそれでしょうがない。R3ではなく、R5になってからでなければ出なかったものなのだろう。
問題は、その次である。
あらためて3ラウンドに戻るか、或は、そのまま続けてR6に進むのか。
発表者のその場の見解では、このままR6まで進めてみたい、そして、その後再度、課題の箇所について考えたい、とのことだった。
私は、妙に納得した。そして発表者の心情を勝手に斟酌してみた。
おそらく、発表者は、それが必ずしも真の解決には結びつかないのではないかと意識しながらも、最終的にどのようになるかを突き止めてみたいのだろう。
問題を解決する主体は発表者である。
この問題の性質から考えるに、根本的な原因から解決するには、大変な労力が求められるはずである。その困難に立ち向かうためには、自らを強く鼓舞する必要があるのではないか。それには、6ラウンドを貫徹し、自分が目指す理想の状態を明確にすることが一番良いのかもしれない。
何事も、セオリー通り、手順通りには、いかない。なぜなら、主体は人間だからである。
モチベーションを高めていくのは、セオリー通りに進めることでは、決して、ない。
発表者の"矛盾"を通じ、私は、そのように学んだ。
注: 本内容は、発表内容に対する議事録ではありません。文責はすべて本ブログの筆者にあります