2009年6月12日金曜日

しみこむための時間

KJ法に限らず、セミナーとか研修というのは、できれば短い方が良いと思うのが人情であろう。

一週間より3日、3日より2日、2日より1日、1日より半日、半日より90分、といった具合である。

参加者の拘束時間は短いほうがいいし、費用だって安くなるはずだ。


KJ法とは関係のない、社員研修など、以前から行っているものでも、3日が2日になり、2日が1日になり・・・

といった具合に短くなっていった。


もともと3日でやっていたのには、それなりに理由があるからなのだが、

短い方がいい、安いほうがいい、という要望に押し切られてしまう。


知識として伝えるべきものは、実は3日でも2日でも1日でも、ほぼ一緒である。


問題は、

参加者が感じたり考えたりする時間が短くなることなのだ。



最近、度量のある(予算のある?)担当者が、それまで1日でおこなってきた研修を、2日にしてみた。

すると、差は歴然。



人間は機械ではない。


何かを学ぶ、何かに気づく、何かがわかる、何ができるようになる、というプロセスには、しみこむための時間が必要なのだ。